ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ 

歌ってなんかいなかった。
愛を叫んでいたんだ。
―2人の母に愛され、その愛に傷つき、彼はジョン・レノンになった。

公開中の映画「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」を観てきました。
http://nowhereboy.gaga.ne.jp/
ジョン・レノンが音楽を始める頃からリバプールを飛び出す位までのお話です。ジョンと2人の母(ミミ叔母さん、ジュリアお母さん)との関係を軸に、ジョンのいろんな気持ちをとても丁寧に描いた作品です。

一言でいうと、良かった。すごく。
ジョンは超ド級のアーティストになる素質と環境、その両方を持ってしまった人なんだな、というのが鑑賞後の気持ちです。それが当時のジョン個人にとって幸か不幸かは、また違う話なのでしょうけれども。

見終わって大興奮した、とかではなく、
見終わって静かになってしまう、語る言葉がすぐに見つからない…
ただ、見てよかったな。ということだけは、わかっている。そんな映画です。

見たい人だけが見てくれたらいいな、と思います。

あ。
ビートルズファンには垂涎ものかもしれません。
たとえば。
【登場人物】
は、ジョン、ミミ叔母さん、ジュリア母さん、母さんのだんなさん、母さんの娘2人、のほか、ポールといった主要人物、バンド仲間たち(初期の頃の人たちもそのままに)…ビートルズ大好きなので、かなり興奮しました。
【撮影場所】
ジョンはじめ、ビートルズにゆかりの場所が続々と実際に登場します。
ストロベリーフィールズ、キャバーン、リバプールの港町の様子、ジュリア母さんの家、ミミ叔母さんの家、ジョンとポールがであった教会etc。
【個人的な垂涎ポイント】
ポール!初めてジョンと出会うポール。ひょろっと細くって頼りなさげで…それなのに、ギターを手に歌いだすと…!そのあふれるような音楽性、超絶ギター、曲も書く、歌もうまい!!ポールの「(オレは反抗とかしない)ただ音楽をしたいだけさ。シンプルさ」とか、そういう、音楽へのアツさ、みたいなのにジョンがまた、はっとしたりして。2人とも全く違う才能を持っていて、お互いに引かれ尊敬しあっていたんだなぁ、と思うとぐっと来ました。

イイ夜でした^^