自分のペースを整えてくれる本〜動けなくなったとき、のこの1冊・この1曲

なんだかどうしようもなく忙しかったり、
知らず知らずに無理をしていたり、
気がついたら…パタンと心が折れていた。動けない。。。

…そんな時に、自分のペースを整えるような
音楽や本。ってありますよね。

音楽ならこれ↓
●サニー・サイド・オブ・ナラ・レオン~ミュージック・フォー・サンデイ・ラヴァーズ / ナラ・レオン

サニー・サイド・オブ・ナラ・レオン~ミュージック・フォー・サンデイ・ラヴァーズ

サニー・サイド・オブ・ナラ・レオン~ミュージック・フォー・サンデイ・ラヴァーズ

優しくってけだるい声、まあるく響くその音たちは、そう”包み込んでくれる”
この音たちは「頑張れっ!」なんて一言も言わない、
ただ、「気持ちいいよね」「そう、これぐらいが好き」そんな、そんな
どこまでも耳に優しく”気持ちいい”音たち。
どれぐらい聴き続けたのか…
ふと、現実に戻ったときに、「さ、起きようかな」とか
「あ、動けそうかも」とか
そんな風になれる。

本ならこれ↓
●家守綺譚 作者: 梨木香歩

家守綺譚

家守綺譚

西の魔女が死んだ」であまりにも有名な梨木香歩さんだけれど、
私が、何度も何度も、それこそ、お気に入りのページが擦り切れ、フレーズをまるごと覚えてしまうくらい、折に触れて読んでしまう一冊。
どうも私はすごく古風な日本的な人間のようで、日本の古い風景や記憶をとどめたような作品、ときに少しひんやりするような優しさのあるものが好き。そして田舎育ちの影響なのか、草花がある風景って落ちつくのです。ということで、その両方を兼ね備えたこの作品は―――そう。私のペースメーカー的な一冊。

【あらすじ】
ある古い古い日本家屋の”家守”になった主人公。だが家の中では、ちょっと不思議なことが起こる家だった。庭の百日紅さるすべり)に恋をされたり、掛け軸から遠い昔に亡くなった旧友が船を漕いで会いにきたり…。
【見所】
表紙の和風な縦縞、中央に配された題字。見返し、に神坂雪佳(かみさかせっか)の絵を使った贅沢かつ粋な装丁もステキです。

ちょっとペースダウンして、”本来の自分ってどんなだっけ?”というギモンが心に浮かんだときに、読んでしまう本でした。

【関連図書】
「家守綺譚」の続編とも言うべき、
●村田エフェンディ滞土録 作者: 梨木香歩

村田エフェンディ滞土録

村田エフェンディ滞土録

も、好いです。